兵 法 三 十 六 計

勝戦の計  敵戦の計  攻戦の計 
1・瞞天過海 2・囲魏救趙 3・借刀殺人 7・無中生有 8・暗渡陳倉 9・隔岸観火 13・打草驚蛇 14・借屍還魂 15・調虎離山
4・以逸待労 5・趁火打劫 6・声東撃西 10・笑裡蔵刀 11・李代桃僵 12・順手牽羊 16・欲擒姑縦 17・抛磚引玉 18・擒賊擒王
混戦の計 併戦の計 敗戦の計
19・釜底抽薪 20・混水摸魚 21・金蝉脱殻 25・偸梁換柱 26・指桑罵槐 27・仮痴不癲 31・美人計 32・空城計 33・反間計
22・関門捉賊 23・遠交近攻 24・仮途伐虢 28・上屋抽梯 29・樹上開花 30・反客為主 34・苦肉計 35・連環計 36・走為上

■ 三十六計「詭道」の集大成
■ 兵法としての「三十六計」
■ 兵法三十六計の「かたち」


反 間 計はんかんけい

三 十 六 計

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第三十三計 敵の間者(スパイ)を利用せよ

「疑中の疑は、之れをみずからの内に比えれば、みずから失わざるなり」「反間計」とは、敵軍の間諜を買収したり利用したりして、自軍のために利用する計略である。」

時代背景

九〇七年、華やかな唐が滅亡したあとの中国は、華北中原には五王朝が、その他の地方では十前後の国が興亡を繰り返すことになった。この分裂時代を五代十国ど呼ぶが、これを九七九年に統一したのが宋である。宋は元に滅ぼされるまで約三世紀にわたり続いた王朝だが、一一二七年に遼を滅ぼして侵入した金による靖康の変で、それまでの宋(北宋)はいったん消滅する。本計の例話の南宋は、その変の直後に皇帝の弟の高宗が再建したもので、秦嶺・淮水の線で金・モンゴルと対峙して元に滅ぼされるまで続いた。宋は文治主義の君主独裁制で弱兵であったため、遼・西夏・金・モンゴル帝国に華北を侵され、歴代統一王朝のうち、もっとも狭い領域を保った王朝である。

岳飛、敵間諜を使い盗賊を降伏させる

疑陣の中にさらに疑陣を配し、勢いに乗じて敵軍の間諜を自軍のために働かせれば、自軍の戦力を温存して勝利を勝ち取ることができる。